DR制度

DR制度

DR制度

多角的な思考の集積が、
案件の本質を照らし出す。

「設計事前評価」という考え方。

DRとは「Design Review」の略称である。ここでいう「デザイン」とは、単に印刷物の版面を指すものではない。「設計事前評価」という別称が示すように、むしろ版面を設計する前、企画を立ち上げる前の段階で、どれだけ論議を尽くしてお客様の要求品質を満たす提案ができるかに重きを置いた活動である。
DRが開催される基準はさまざまである。受注予定金額の大きさは重要なファクターの一つではあるが、それがすべてではない。例えば個人情報にからむ寸分のミスも許されない高リスク案件、当社にとっての財産化となりうるポテンシャルを秘めた将来有望案件、他社との競合になった際の「絶対に負けられない」重要案件。こうした情報をキャッチした営業が起点となって、DR開催の申請が主要メンバーへ一斉に発信される。福島印刷が誇る「叡智の場」の扉が開かれる瞬間である。

「モノ売りではなくコト売り」がコンセプト。

年間に開催されるDRの件数は約100件。当社の年間の受注件数が約30,000件であるから、DR案件はまさに選ばれたプロジェクトといえる。参加主要メンバーは案件担当者の他、営業、企画、生産技術、製造の管理職クラス。DRの舞台となることの多い本社第4会議室は、これから始まる大一番を前に心地よい緊張感に包まれる。商談の最前線に立つ営業や企画が収集してきた情報を、各部門のエキスパートが独自の視点で解析する。一つのテーマにさまざまな角度から光を当てることによって、その案件の本質が浮かび上がってくる。白熱した議論は時に深夜にまで及ぶ。しかし、そこに妥協はない。諦めもない。徹底的に議論を戦わさなければ福島印刷のベスト・オブ・ベストを提示できないことを、メンバーの一人ひとりが知っているからである。この制度の導入以来、当社の提案のスタイル、商談のスタイルは確実に進化を遂げた。「モノ売りではなくコト売り」をコンセプトに、クライアントが抱える課題を解決する最善の方法論を提案する、その原点となっているのがDRなのである。