手作業

手作業

手作業

「段取り八割五分」が実現する、
澱みないフロー。

徹底した情報整理と作業改善で、より効率的な作業を目指す。

複雑化・小ロット化が進む市場のニーズに、より柔軟な対応をするためのツールとして手作業が存在する。ひと口に手作業と言っても、封入封緘、仕分け、シール貼り、検品作業など内容は多岐に亘る。監督者は、求められる作業内容・品質・納期から綿密な計画を立てる。スケジュール、作業人数、作業方法、物の配置に至るまで徹底的に検討する。手作業は製品を作る上で最終の工程であり、ちょっとした段取り不足がトラブルやクレームに直結する。通常は「段取り八分」という言葉で表現される前準備の重要性も、ここでは「段取り八割五分」。いや、それ以上である。熟考されたフローを作業者へ確実に説明する。まずは監督者がやって見せる。その後作業者が試してみて、疑問点は最初につぶしておく。作業の中で気づいたことは、監督者に改善案としてフィードバックされ、より良いフロー構築の一歩となる。効率を追求した無駄のない動きは、シンプルで美しさを感じるほどである。

「リスク最小化」と「品質安定」のカギは、情報共有にあり。

作業の基本は2人ペア体制。互いの作業をチェックし、作業者のスキルに左右されない一定の品質を保つためである。人間による作業ゆえ、個々の基準にばらつきがあるのは否めない。ほんの僅かな動作の違いで、精度やスピードに差が出る。その中で品質の安定化を図るべく、当社では「報告」と「共有」を最重要視している。何か問題があったら、すぐに監督者に報告をする。監督者は全作業者にストップの指示を出し、原因を究明する。発見された原因は全作業者で共有し、作業を再スタートする。この繰り返しである。発見された問題を個人の問題として捉えるのではなく、フローの問題として捉えることで判断基準を統一し、品質の安定を図っている。
また、問題が発生したときのリスク最小化対策として、ロット毎の作業管理をしている。大ロットでミスが発生すると、やり直しになった場合のダメージが大きい。小ロットで作業を保証しながら進めることで、より早くミスの原因にたどり着き、速やかなリカバリができる。
マッチング処理などの複雑な作業や、リスクの高い情報を取り扱うケースも多い。そしてスピード感のある対応も同時に求められる。そんな中、当社に信頼を寄せていただくお客様が増えている。お客様の期待に応えるために、当社はさらなるフローの高度化を目指し続ける。